パノラマ写真について
スーデックの写真集「プラハ パノラマ」を見て以来、いつか東京でパノラマ写真を撮ってみようと思っていた。
ロシア製のホライズンを使ってみたこともあったけれど、あれはものすごくちゃちなカメラで、20~30本撮るとすぐに壊れてしまったことが2度ほどあり使わなくなってしまった。
今回は、ブローニーのワイドラックスを使っている。
フィルムが大きい分、いくらかはスーデックの写真のトーンに近いかもしれない。
スーデックは外付けのワイヤーフレームのファインダーで、慎重に水平を出していたが
自分は手持ちでの撮影でもあり、結構いい加減に撮っている。いろんなところが歪みっぱなしである。
また、プリントやスキャンをするときのために、ネガの平面性の問題があり、ベースの厚いT-MAX系のフィルムを使う方が適していると思われる。
一番の問題は、パノラマの写真であることで、パノラマな写りを見慣れていないので面白いような気がするだけで、写真としてどうなのよってところである。
クーデルカの写真なんかは無駄に長いだけだし、アメリカ人のおばさんの写真家のは
パノラマで夜に撮ってみましたみたいだし。
最近良いなと思ったのは、村越としやの写真で、水墨画を横にしたみたいな、わびさび
感がある。あまりいろいろなものが写ってなくて、ある意味ミニマムなところが、パノラマ写真をどう撮るかよく考えている気がする。
と、まぁ、思うところを少しだけ書いてみました。